神がこの世を創造した?


『聖書』という書物の存在は一般に知られていると思います。しかし聖書がどんな書物か、誰が書いたのか、何が書かれているのかなどは、あまり知られていないようです。まして一般的には、キリスト教のことなど、完全に興味の外にあると思います。
そこでこれから、いろんな角度から、聖書のこと、聖書の教える内容、またキリスト教について、少しずつ紹介していこうと思っています。手始めに今回は、聖書の最初に書かれている文章に目を向けます。

進化論?神の創造?

聖書は、「 初めに、神が天と地を創造した。」という一文から始まります。神が人を含め、この世の全部を創ったというのです。 多くの人は、「人は猿から進化したんでしょ? クリスチャンは、そんなおとぎ話を信じてるの?」と思うかもしれません。
素粒子の研究で2008年にノーベル物理学賞を受賞した益川敏英教授と、iPS細胞の研究で2012年にノーベル医学生理学賞を受賞した山中伸弥教授との対談を収めた『「大発見」の思考法 iPS細胞 vs. 素粒子』(文春新書)という本があります。対談の中に次のような内容がありました。

山中 ……アメリカでは今も人口の約半分が、「進化論」を信じていないといわれます。

益川 そういう話を聞くと日本人は、「進化論」を信じないなんて怖いな、と思うかもしれませんが、実は、「進化論」を信じるのも、ある意味では怖いことなんですよね。

山中 はい。なぜなら、「進化論」はまだ誰にも証明されていないからです。なぜか日本人は、人間はみんな猿から進化したと信じていますが、証明はされていない。

益川 ……「ヒトは猿から進化したのか、それとも神が作ったのか」と訊かれれば、日本人はなんとなく「猿から進化した」というほうを信じますが、それは何の根拠もないわけです。

山中 そのうち、ダーウィンの「進化論」は間違いだった、ということになるかもしれません。

(益川・山中, 2011, pp.186-187)

聖書の土台は?

このお二人の表現からすると、「進化論」も「神が創造した」という考えも、実は「信じる」世界の話だということになります。

益川教授が対談の中で、ここ20年ぐらいの間に、多くの医学系の先生が50歳前後になってからクリスチャンになるのだと語るくだりがありますが、生命と日々向き合う多くの経験を積んだ研究者が、進化論ではなく神による創造を「信じる」ようになるという事実も興味深いことだなと思いました。
さて、皆さんはどう考えますでしょうか?
とにかく、聖書は、「 初めに、神が天と地を創造した。」と主張しています。これがキリスト教を理解する上で最初に押さえるべき事柄であり、聖書を貫く中心で土台となる思想なのです。

 


YASU

投稿者: YASU

-BESIDE CHURCH TOKYO牧師- 聖書宣教会卒業後、KGK(キリスト者学生会)主事として働き、大学生を中心に若い人に福音を伝える。その後、ブラックゴスペルの音楽を通して福音を伝える働きをする。現在は、NHK文化センター(ひばりヶ丘)の講師も務めている。好きな食べ物は、牛肉。

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