第16代アメリカ大統領リンカーンに見る聖書の影響


♪67 「誰に対しても悪意を抱かず、慈悲の心で接し、神が我々に正義を目にするように与えた正義を固く信じ、我々が取り掛かっている仕事、つまり国家の傷をいやし、戦いに耐えてきた者や未亡人、孤児をケアし、我々全ての国民のあいだに正しく永遠に続く平和を実現し、はぐくむ仕事を終えるべく全力を尽くそうではないですか。」

これは、第16代アメリカ合衆国大統領であるエイブラハム・リンカーンが、大統領に再選した時の就任演説の締めくくりの言葉です。

「誰に対しても悪意を抱かず、慈悲(思いやり)の心で接し、神が我々に正義を目にするように与えた正義を固く信じ…」のくだりは、聖書の思想を土台にした表現です。

リンカーンの幼少期

リンカーンは、貧しい家庭に育ち、正式な学校教育を受けることはできませんでした。彼が9歳の時に母ナンシーが病死します。母は亡くなる前にリンカーンにこう話したそうです。「エイブ、聖書をよく読み、聖書のことば通りに、神を愛し、隣人を愛する人になりなさい。」

その母の言葉が、幼いリンカーンの胸に刻まれました。本を買うお金がない中で、亡き母からもらい受けた聖書が彼の一番の愛読書となり、何度も何度も読んだそうです。その後、継母サラは、丁寧に聖書の話をリンカーンにし、彼の信仰を育てました。彼の人格、彼の価値観は、聖書によって形成されたと言えます。聖書なくしてリンカーンは存在しなかったとも言えるでしょう。大統領就任式の時、聖書を持って現れた彼はこう語ったそうです。「この古い聖書は、母から私に受け継がれた聖書です。私はこの聖書によって大統領になり、この場所に立つことができました。私は聖書のことばによってこの国を治めることを約束します。」

このリンカーンの幼少期に、聖書以外で彼に影響を与え、彼の愛読書となった本の1つに、初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンの伝記もありました。彼も聖書を土台に歩んだ人でした。彼の次の言葉はとても有名です。

「神と聖書なしに、この世を正しく統治することは不可能である。」

こうした価値観が、リンカーンにも受け継がれたと考えられます。

こんな時、リンカーンならどのようにしたか

リンカーンは、後々、多くの大統領に影響を与える存在になりました。その1人に、第26代アメリカ合衆国大統領セオドア・ルーズベルトがいます。彼はリンカーンについてこのように語っていたそうです。「リンカーン大統領は、聖書で造られた人だ。彼は聖書の中から学んだ真理を、自分の実生活に適用し、自分の一生をこの上なく栄光ある人生にした。彼は聖書とともに呼吸し、聖書とともに生きた偉大な神の人(神に仕える人)である。」

リンカーンを尊敬する彼は、ホワイトハウスに掛かっているリンカーンの肖像画を見上げながら、「こんな時、リンカーンならどのようにしただろうか」とよく考えたと言われています。

このセオドア・ルーズベルトが聖書について語った次の言葉も有名です。

「聖書を教えない単なる教育は、無責任な人に鉄砲を渡すようなものである。」

 

リンカーンをはじめとした上記3名は、歴代大統領の中で最も尊敬される人物として必ず挙げられる存在です。彼らの価値観を養ったのは、聖書と言えます。聖書は、多くの人に影響を与えてきた書物なのです。

 

最後に、リンカーンの言葉を紹介しておきます。

「聖書は、神が人間に与えたものの中で最も良い贈り物であると思う。この、世の救い主の素晴らしさは、すべて聖書を通して伝えられた。聖書がなければ、私たちは善と悪の違いを知ることができない。」


YASU

投稿者: YASU

-BESIDE CHURCH TOKYO牧師- 聖書宣教会卒業後、KGK(キリスト者学生会)主事として働き、大学生を中心に若い人に福音を伝える。その後、ブラックゴスペルの音楽を通して福音を伝える働きをする。現在は、NHK文化センター(ひばりヶ丘)の講師も務めている。好きな食べ物は、牛肉。

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