聖書メッセージの中核・十字架と復活(イースター)


イースターって何の日?

この数年、「イースター」という言葉が定着し始めています。レストランやカフェではイースター特別メニューが用意され、スーパーなどの店先にはイースター仕様のお菓子が並び、ディズニーランドではイースター特別イベントが企画されています。多くの場合、「ハッピー・イースター」と書かれています。さて、このイースターとは、そもそもどういう日なのでしょうか。なぜハッピーなのでしょうか?

イースターとは、一言で言えば、イエス・キリストが復活した日のことです。しかし、このイースターに先立って、決して忘れてはならない、とても重要な出来事がありました。それは、イエス・キリストの十字架での処刑です。

Good Fridayって?

昨年(2016年)上映された『復活』という映画があります。この映画は、イエスの復活が事実起こっていたら……という視点で、聖書の記述にとても忠実に描かれていて、イエスの処刑シーンからスタートします。復活を語る上では、十字架を語らないわけにはいかないからです。

では、このイエスの死は、どんな意味があるのでしょうか?

イエスが復活したのは日曜日でした。そして十字架にかかったのは金曜日でした。時々「13日の金曜日は、イエス・キリストが十字架にかかった縁起の悪い日」といった話を聞きます。一見、「キリスト教の創始者が殺された日だから、クリスチャンにとっては、さぞ最悪と言える日だろう」と思う方がおられるかもしれません。しかし興味深いことに、このイエスが十字架にかかった日のことを英語では、“Good Friday”と言います。なぜ“Good”と言うのかが、イエスの十字架の意味に関係します。

新約聖書の中に、十字架の意味についてこう書かれてあります。

神はそのひとり子を世に遣わし、その方によって私たちに、いのちを得させてくださいました。ここに、神の愛が私たちに示されたのです。私たちが神を愛したのではなく、神が私たちを愛し、私たちの罪のために、なだめの供え物としての御子を遣わされました。ここに愛があるのです。」ヨハネ第一の手紙4章9〜10節

つまり、十字架の出来事は、神のひとり子であり、神ご自身であり、救い主であるイエス・キリストが、人類の罪を背負い、人類の身代わりとして十字架にかかった出来事だと聖書は主張します。それゆえに、イエスが十字架にかかった日は、全人類が罪から解放される道が備えられた大いなる喜びの日であるのです。

また日本語では、その日を「受難日」と言います。これはイエスにとっての受難の日であったという意味です。それは、神のひとり子であるイエスが人類の身代わりに苦しみを受けてくださったということです。つまり、神ご自身が犠牲を払ってまで、私たちを愛していることを示された素晴らしい良き日ということです。ですから、“Good Friday”と言うのです。この十字架の意味が本当であるなら、私たちひとりひとりは、どの人も例外なく、神にこよなく愛されている存在だということになります。

十字架と復活こそGOSPEL

さて、その3日後(金、土、日と数えて3日後)の日曜にイエスは復活しました。その意味は、イエスが、誰も逆らうことのできなかった「死」に打ち勝ち、「生きる」世界を開いた出来事、死が終わりではないという世界を開いた出来事だということです。

キエルケゴールという哲学者は、『死に至る病』の序文の中で、次のように記しています。「人間的にいえば死はすべてのものの終わりである、——人間的にいえばただ生命がそこにある間だけ希望があるのである。けれどもキリスト教的な意味では死は決してすべてのものの終わりではなく、それは一切であるものの内部におけるすなわち永遠の生命の内部における小さな1つの事件にすぎない。キリスト教的な意味では、単なる人間的な意味での生命におけるよりも無限に多くの希望が、死のうちに存するのである。… それ故にキリスト教的な意味では、死でさえも『死に至る病』ではない。」

キエルケゴールがこう記すのは、「イエスの復活」という出来事に基づいています。

もし十字架の出来事が本当であるなら、その日は本当に‟Good Friday”と言えます。そしてそれに続くイエスの復活が本当であるなら、復活(イースター)は、本当に“Happy Easter”と言えるのです。そして「十字架と復活(イースター)」は、人類にとっての大変な「良い知らせ」、すなわち「福音」となります。

十字架と復活が、聖書のメッセージの中核であり、それを「福音」「良い知らせ」と呼び、それは英語で“GOSPEL”なのです。


YASU

投稿者: YASU

-BESIDE CHURCH TOKYO牧師- 聖書宣教会卒業後、KGK(キリスト者学生会)主事として働き、大学生を中心に若い人に福音を伝える。その後、ブラックゴスペルの音楽を通して福音を伝える働きをする。現在は、NHK文化センター(ひばりヶ丘)の講師も務めている。好きな食べ物は、牛肉。

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