『Oh Happy Day』の歌詞の意味


こんにちは、NOBUです。
ゴスペルと言えば、映画『天使にラブソングを2』で歌われていた、『Oh Happy Day』を思い浮かべる方が多いですよね。今回はこの曲についてみていきたいと思います。

元になった曲は聖歌だった!

日本語の『聖歌』200番に、『うれしきこのひよ』という曲があります。原詞は、イギリス人のPhilip Doddridge(フィリップ・ドッドリッジ)(1702-1751)という人が書いた『O happy day, that fixed my choice』という曲。以下のような歌詞が登場します。

 

“Happy day, happy day, when Jesus washed my sins away!
He taught me how to watch and pray,
and live rejoicing every day
Happy day, happy day, when Jesus washed my sins away.”

 

ヴィクトリア女王の夫君アルバート公はこの曲がとても好きで、王室の者が堅信礼を受けるときには、必ずこの『O happy day, that fixed my choice』を歌うことにしていたとか。その後、Edwin Hawkins(エドウィン・ホーキンス)がこの曲をアレンジし、1969年『Oh Happy Day』は大ヒットしました。

 

なぜHappy Dayなの?

今日も晴れて良い日! 良いことがあったから幸せな日! 歌詞を見ると、Happy Dayとはそういう意味ではなさそうです。Happy dayの後に「when Jesus washed my sins away!」という歌詞が出てきます。訳すと、「イエスが私の罪を洗い去ってくださった時」となります。罪ってどこか重々しいイメージだったり、または自分は極悪人ではないから罪なんてないと思っていました。ところが、聖書の罪とは、「神に背を向けて歩む」ことを意味します。つまり、自分中心で、何でも自分勝手な道を歩んでいくことと言うことができます。

以前、こんな例え話を聞いたことがあります。ラジカセ(最近は見かけませんが……)は、電源につながっているうちは、イキイキと音を鳴らし、自分のあるべき姿です。しかし、もう電源なんてなくても自分だけで音を鳴らすことができる! と、自負して電源から離れてしまうと、音も出ませんし、ただの置物となってしまい本来の姿ではなくなってしまう。また、電源につながっていたとしても、説明書を読まずに好き勝手使用すると故障の原因になったり、やはり本来の使い方ができなくなります。人も神から離れて生きようとすると、そのような本来あるべき姿から離れてしまう罪(Sin)の結果、うそをついたり、人をだましたりという沢山の罪(sins)を犯してしまうし、聖書という説明書が必要なのだと。

 

Happy Dayというのは、神のもとに立ち返った私たちの罪を、イエスが洗い去ってくださった、帳消しにしてくださった、だから幸せな日! という意味です。Philip Doddridge も、Edwin Hawkinsも、その喜びを歌に乗せたのでしょう。

 

Happy Dayはただ幸せな日ではなく……

新聞の見出しは、毎日どこか暗いニュースではないでしょうか。当たり前のように、人が殺されたり、汚職があったり……Happy Dayの歌詞には続きがあります。「イエスは教えてくださった。どのように物事や世の中を見ていくのか(how to watch)、戦っていくのか(fight)、祈っていくのか(pray)」と。聖書の言う人が本来あるべき姿、愛、喜び、平安、寛容、親切、善意……などを知ると、今の世界とのギャップに直面します。しかしそのなかにあっても、正しい物事を見つめ、善を選ぶ戦いをし、また隣人のために手を差し伸べ、祈っていく大切さをこの歌詞は語っています。

Edwin Hawkinsの『Oh Happy Day』が大ヒットした1年前の1968年、アフロアメリカンのリーダーであるMartin Luther King Jr.(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)牧師が暗殺されました。まだまだ差別のある時代において、自由と平等を求めて戦っていた彼の死は、アフロアメリカンの人々にとっては絶望だったに違いありません。もうおしまいだ……自由のために戦うのはもうやめようとあきらめた人々もいたことでしょう。しかし、悲しみにくれ、あきらめ、自己卑下して生きるのではなく、罪が洗い流され神が共におられることの喜び(rejoice)をもって毎日(everyday)生きていこうではないか! と、この曲は当時の人々に訴えていたような気がしました。

 

楽しい曲の中に込められた、希望、力、深い喜び。今の私たちにも、励ましをくれるかもしれませんね。

 


NOBU

投稿者: NOBU

-Gospel Singer & Director- DEUT(デュート)株式会社代表取締役。都内音楽専門学校、YAMAHA、教会などにおいてVoice Trainer、Gospel Directorとして活動した後、日本全国にGOSPELがあふれる世の中を目指しDEUTを設立。日々GOSEPL指導とコンサートに奮闘中!好きな食べ物は、インドカレー、麻婆茄子など辛いもの全般。

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