ゴスペルを歌う時に大切にしたい3つのこと


これまで国内外のシンガーやボイストレーナーから思わされた、「ゴスペルを歌う時に大切にしたい3つのこと」があります。

 

1.「声とは贈り物」

声について言われるのが、「自分の声は世界に1つの楽器」だということ。だから、頑張ってトレーニングしよう! と良く耳にしますが、ゴスペルの世界では、もう1つ違った視点があります。声は、1人1人に最もふさわしく神さまから与えられた楽器であり「贈り物」。だから自分の上達のためだけでなく、与えてくださった神さまに喜んで欲しいから、また最高の賛美をささげたいから、感謝をもって喜んでトレーニングをしよう! と考えるのです。歌えることは、当たり前ではなく、神さまからの特別な贈り物。それを知った時、あの人の声は良いなぁ、私の方が上手い! など他人と比べることは無くなり、自分の声が少し好きになれました。

 

2.「自分から変わること」

ゴスペルクワイアは、他の人たちと声を合わせてハーモニーを作ります。様々な人の集りなので、色々な人間関係が生じます。この人苦手だなぁ、嫌いだなぁ、と思ってしまう場合もあります。

以前、ある黒人のゴスペルディレクターがこんなことを言っていました。

「クワイアが1つの思いとなってゴスペルを歌えないのは、あなたの心に愛と赦しが足りていないから。だからまず、あなた自身から変わることを始めなさい。」

もしも、自分のゴスペルクワイアの中に1人でも苦手な人がいるなら、ゴスペルを歌う前にその人と顔を合わせて、いつも自分から笑顔で挨拶をして欲しいのです。何か気に障ることを言われたり、失礼な態度をされたとしても自分から変わろうと思うことが大切。Hezekiah Walkerというゴスペルアーティストの曲、『I Need You To Survive』の中でこのような歌詞が出てきます。

We’re all a part of God’s body.

私たちは、それぞれ違っていても、神さまにあって1つの身体なんだよという意味です。みんな同じ思いで、仲良く歌えないかもしれない。でも、共に声を合わせてゴスペルを歌う仲間として神さまに集められた人々。そう考えるならば、苦手に思う人に対してだけでなく、両隣でいつも声を合わせて歌っている人たちにも「ありがとう」と言いたくなってくるものですね。

 

3.「歌う相手は誰? 」

歌詞にYouという言葉が出てくる時、その相手をどれ程イメージしているでしょうか。ゴスペルでなくても、歌詞は、誰かが誰かに語っています。あるボイストレーナーがこんなことを言っていました。

「歌の相手”You”がどんな人か知らず、伝えたい相手も無い歌だとすると、自宅のお風呂で鼻歌を歌っているのと同じでしょ? 」

歌っている相手はどんな人でしょう? 優しい人? その人に対してどういう気持ちなのでしょう? 感謝している? どうでも良い相手だと思っている? そして、どんな風に語りかけているのでしょうか? 控えめ、それとも強く訴えかけたい?

歌いたい相手が、どこにいて、どんな人で、自分がどう思っているのかを伝えること、これこそ歌の根底にあるべき重要なことかもしれません。歌う人自身が相手のことを知らないとか、どんなメッセージを届けたいのかを持っていないまま歌うとすれば、聴く側にとってもつまらない歌でしか無いのでは? と思わされました。

 

これからもゴスペルを歌う時に、大切にしたい3つのこと。1人でも多くの方が、同じこのような思いでゴスペルを歌えたら素敵ですね。

 


ASAMI

投稿者: ASAMI

-Voice Trainer/Gospel Director- ゴスペル指導歴13年。亀渕友香&The Voices Of JapanにてGospel活動を始める。幕張ホテルニューオータニ、Four Seasons Hotelクリスマスディナーショー、表参道ヒルズなどに出演。NHK文化センター、産経学園等講師。好きな食べ物は、京都の和菓子。

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