ミサと礼拝


教会に行くことを「ミサに行く」と耳にしたことがあるかもしれません。「ミサ」という表現は、カトリックの教会で用いるものです。プロテスタントの教会では、「ミサ」とは言わず、「礼拝」と呼びます。今回は、この「ミサ」の呼び方から、カトリックとプロテスタントの違いを見てみたいと思います。

「ミサ」って?

「ミサ」とは、もともとラテン語です。意味は「聖餐(さん)式」のことです。
聖餐式の「餐」とは、飲食の意味です。つまり聖餐式は、平たく言えば「聖なる食事会」とも言えます。主イエス・キリストが、十字架にかかられる前夜、弟子たちと最後の食事をとる時に行ったのが始まりです。その時のことについて聖書ではこのように記しています。

 

主イエスは、渡される夜、パンを取り、感謝をささげて後、それを裂き、こう言われました。「これはあなたがたのための、わたしのからだです。わたしを覚えて、これを行いなさい。」夕食の後、杯をも同じようにして言われました。「この杯は、わたしの血による新しい契約です。これを飲むたびに、わたしを覚えて、これを行いなさい。」ですから、あなたがたは、このパンを食べ、この杯を飲むたびに、主が来られるまで、主の死を告げ知らせるのです。(新約聖書コリント第一の手紙11章23-26節)

 

こうした聖書の言葉から、すべてのキリスト教会では、聖餐式を重んじて、パンとぶどう酒(日本の教会では、ほとんど「ぶどうジュース」です)をいただくという式を代々行うようになりました。

強調点が違う

ただ、その聖餐式の位置付けが、カトリックとプロテスタントでは異なります。カトリッックでは、聖餐式を礼拝行事の中心事項と考えます。そのため、礼拝でなく「ミサ」(聖餐式)と呼ぶようになりました。一方、プロテスタントは、聖書の言葉、または聖書から語られるメッセージが礼拝行事の中心事項だと考えるので、ミサとは呼ばず、「礼拝」と呼ぶわけです。

カトリックもプロテスタントも、聖餐式を重んじ、また聖書そのものや聖書から語られるメッセージを重んじることは変わりません。ただ強調点が少々異なるゆえに、呼び方が違ってきたのです。

 


YASU

投稿者: YASU

-BESIDE CHURCH TOKYO牧師- 聖書宣教会卒業後、KGK(キリスト者学生会)主事として働き、大学生を中心に若い人に福音を伝える。その後、ブラックゴスペルの音楽を通して福音を伝える働きをする。現在は、NHK文化センター(ひばりヶ丘)の講師も務めている。好きな食べ物は、牛肉。

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